ヘッジファンド証券コラム
  1. トップページ >
  2. ヘッジファンド証券コラム >
  3. ヘッジファンドについて >
  4. ヘッジファンドのベンチマークとは

ヘッジファンドのベンチマークとは

掲載日:2014-10-22

投資をした結果、それが上手いか下手かを評価するために比較する競争相手が必要です。それは、他のファンドと比較する場合もありますが、市場全体と比べることもあります。その市場全体(株価指数などの指標)をベンチマークといいます。ベンチマークの考え方について紹介します。

ベンチマークとは

ベンチマーク(Benchmark) は、本来は建築物などの位置や高さを測るための基準点のことです。投資の世界でいうベンチマークは、運用成果の巧拙を測るための基準点であり、いわば競争相手となるものです。ベンチマークは、そのファンドごとに適切なものが選んで設定されます。
例えば、日本株に投資するファンドであれば、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など、日本の株式市場の動きを表わす指標のなかから選ばれます。日経平均株価は日本経済新聞社が選定する225銘柄を集計して計算されますが、TOPIXは東京証券取引所第1部に上場するすべての銘柄が対象となっています。
一般の個人投資家に知名度が高いのは日経平均株価ですが、機関投資家は多くの場合、市場全体をカバーするTOPIXをベンチマークにします。

なお、グローバル投資では、MSCI社が算出する指数が有名で、ワールド指数、先進国指数、新興国指数などが提供されています。また、株式以外にも債券指数やコモディティに関する指数など様々な指標がありますので、ファンドの投資対象に合せて採用されています。

ベンチマークを設定する意味

ベンチマークは運用の巧拙を測るモノサシですので、それに対して勝ったか負けたかを見ます。つまり、株価指数が上ったならばそれ以上に値上がりすれば良好な成績、株価指数が下がったならばその値下がり率よりもファンドの値下がりが小さければ良好な成績として評価されます。これを「相対収益」追求型の運用といいます。
この運用では投資対象となる資産をファンドの財産いっぱいまで組入れ、ベンチマークよりも上がりそうな銘柄にウェイトをかける(多めに持つ)ことで、ベンチマークに対してプラス・アルファの収益を狙います。

この場合、ファンドが値下がりして投資元本に損失が出ていても、ベンチマークよりも下げ方が少なければ良しとしますが、反面、ベンチマークが上昇すれば、それ以上の収益が期待できるのがポイントです。一般の投資信託がこのベンチマーク方式を取りますが、市場全体の下落の影響を避けたければ、投資家の判断でファンドを売却することになります。

ヘッジファンドのベンチマーク

ヘッジファンドについては、株価指数などのベンチマークが設定されないことがほとんどです。市場の変動を上手く使って収益を獲得したらその収益を蓄積していき、市場全体や株価指数などが上がっても下がってもプラスの利益となることを目指して運用するからです。これを「絶対収益」追求型の運用といいます。
逆にいえば、日経平均株価が30%上がったからといって、ヘッジファンドにもそれ以上の収益を期待するのは妥当ではありません。
株価指数などの動きは関係なく、相対収益追求型よりも厳格にリスク管理も行いながら、長期にコンスタントに利益を積み上げるというのが収益イメージです。

こういったファンドの競争相手(評価基準)としては、投資元本や短期金利(リスクがない運用で得られる収益)などがあり、それをどれくらい上回ったかで評価されます。
また、目標収益率が決められたファンドであれば、投資家の期待としては、それを達成するか否かで評価するのが妥当であると考えられます。





このページのtopへ