ヘッジファンド証券コラム
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ヘッジファンドのリスクとリターン

掲載日:2014-10-22

高度な運用技術とリスク管理を駆使して絶対収益(絶対リターン)を追求するヘッジファンド。そこにはどのような種類のリスクがあるのか、リターンの性質はどんなものか把握しておきましょう。

ヘッジファンドに関するリスク

ヘッジファンドは、絶対収益(市場の動きに左右されないプラスリターン)を追求して運用されますが、その実現に向けて複雑で高度な技術が用いられます。そのため、一般の投資信託とは違った種類のリスクや注意点が存在します。

■投資に関するリスク

先物・オプションなどのデリバティブ取引を利用して、レバレッジをかけて(投資元本の何倍もの投資効果で)運用することがあります。例えば10倍のレバレッジをかけると、投資対象が3%動いた時にファンドの基準価額は30%動くことになります。したがって、相場が意図しない方向に動くと、相当に大きな損失を被る可能性があります。
また、空売りを専門に行う(相場が下がると収益が上がる)ファンドの場合、一般の投資信託のように買い持ちするファンドよりもリスクは大きくなります。株価の値下がりは株価0円で止まりますが、値上がりには限度がないためです。

ヘッジファンドでも運用方法は様々であり、レバレッジをかけるものや空売りファンドなどには大きなリスクがありますが、逆にマーケット・ニュートラル戦略のリスクは大変小さいものです。
また、マネージド・フューチャーズ戦略など方向性が明確な相場で収益を上げるファンドは、長い期間一定の狭い範囲でしか値動きがなければ収益の機会がなく、運用成果が低迷することがあります。ヘッジファンドの戦略ごとの性質をよく理解して、投資リスクの度合いを見ることが重要です。

■プライム・ブローカーの破綻リスク

レバレッジをかけるには有価証券や資金の借入を行います。そのため、プライム・ブローカーと呼ばれる金融機関にファンド資産が担保として提供されます。そのファンド資産を預かるプライム・ブローカーが破綻すると、ファンドの資産が凍結され、最悪の場合、返還されない可能性もあります。

■流動性リスク

自由に換金できることを「流動性が高い」といいますが、ヘッジファンドの流動性は比較的低く、次のような制限やリスクがあります。

・解約制限
運用の妨げになる資金の出入りや大量解約を防止する目的で、一般に、解約ができる日程や金額に制限がついています。また、解約の申込みから現金化されるまでの期間が一般の投資信託より長く、一般の投資信託ではほとんどのファンドが5営業日ですが、ヘッジファンドは通常45日です。

・大規模な解約請求リスク
ヘッジファンドの購入者は大口投資家であり、人数も一般の投資信託に比べると格段に少ないものです。そのため、一斉に解約請求が出ると、ファンドの資産の多くが短期間に流出してしまい、運用の終了を余儀なくされることがあります。

■情報開示が少ない

一般の投資信託に比べると、ヘッジファンドでは運用内容などの情報開示が少なく、不透明感があります。ただし、ヘッジファンドの拡大につれて、近年では透明性が高まってきています。

ヘッジファンドのリターン

ヘッジファンドの最大の特徴は、絶対収益の獲得を目指すことです。絶対収益とは、市場全体が上がっても下がっても、ファンドはプラスの収益を得ることです。よく、絶対に(必ず)儲かるという意味と誤解されますが、競争相手としての市場全体(株価指数等)に勝つ「相対収益」ではなく、競争相手が存在せず(絶対)、常にプラスの収益を目指すという意味です。

相対収益の獲得を目指す一般の投資信託では、株価指数が8%値下がりした時にファンドの下落が5%であれば、値下がりはしていても競争相手には勝ったとして「良好な運用成績」と評価されます。
一方、ヘッジファンドでは、年間目標収益率を10%と定めた場合、8%の収益では良い評価はもらえません。株価指数がどんなに値下がりしていても、10%を確保することが目標となります。

その代わり、株価指数が30%値上がりしたからといって、ヘッジファンドにもそれ以上の値上がりを求めるのは妥当ではありません。リスク管理も徹底し、不要なリスクを取らずに目標収益をきちんと確保するのが多くのヘッジファンドの目的だからです。





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