ヘッジファンド証券コラム

老後資金の運用方法

掲載日:2014-08-27

定年後、年金だけで豊かな生活が維持できるか……。この疑問に、自信をもってYesと答えられる人はそう多くはないと思います。では、老後どれだけのお金が必要で、そのためにはどうしたらよいか考えてみましょう。

老後にかかるお金は?

日本は世界一の長寿国です。平成24年厚生労働省の調査によると、平均寿命は男性が79.94歳、女性が86.41歳です。65歳で定年を迎えても、そこから男性は15年近く、女性は21年以上の人生があります。そして、老後にどれくらいの生活費がかかるかといえば、世帯主が65歳以上の世帯で、1ヵ月に平均で約22万円の支出をしています(平成24年 総務省調査)。また、生活保険文化センターのアンケート調査では、ゆとりのある生活をするには1ヵ月に35.4万円が必要になるとのことです。

老後にかかるお金が総額でいくらになるか試算をしてみましょう。寿命を85歳とすると、生活費だけで5,280万円(22万円×12ヵ月×20年)です。その他に医療や介護費、住宅の修繕費、予備資金など(800万円~1,300万円程度)を考慮すると、6,080万円~6,580万円程度がかかることになります。また、ゆとりある生活を送ろうと思えば、8,496万円(35.4万円×12ヵ月×20年)もかかるのです。

年金だけで老後を送るのは難しい?

収入は年金に頼ることになりますが、国民年金のみの自営業者は月に約5.5万円、厚生年金加入者であるサラリーマンは約15万円であり、夫婦二人では約23.4万円となります。夫婦で、ゆとりある生活のために必要とされる金額は35.4万円ですので、年金だけでは毎月12万円が不足することとなります。

また、サラリーマンであれば退職金を受取ることができますが、その平均額は2,500万円です。これで不足する金額を補っていくとすると、約17年(2,500万円÷12万円÷12ヵ月)で消費してしまいます。17年後(82歳)で男性は寿命を過ぎますが、女性は4年ほどあります。なお、平均余命では、82歳の男性もその後7年程度生きる数値がでています。それを当てはめると約2,973万円(35.4万円×12ヵ月×7年)が不足します。

なお、実際に退職金は、大手民間企業(大卒)で2,417万円、中小企業ならば大卒で1,225万円、高卒で1,130万円となります。65歳~80歳の期間、最低限の生活で約3,960万円、豊かな生活で約6,372万円がかかります。多くの国民にとっては、年金と退職金だけで、貯蓄もある豊かな老後を送ることは難しいようです。

老後資金を形成するための方法

豊かな老後を迎えるためには、定年までにまとまった資金を準備しなければなりません。健康に気を付けながら働いて貯めていくのがベーシックな手段です。貯めていくために、一般に銀行預金を利用しますが、2014年8月現在、定期預金の金利は1年物で0.025%程度です。これでは、インフレ率2%の目標を掲げるアベノミクス政策の下、物価の上昇にもかないそうもありません。

現時点で35歳の貯蓄ゼロの人が月々5万円ずつ積立てながら、年11%の複利運用をすれば25年後にできる貯蓄額は約6,500万円。これだけあれば、豊かな老後生活を送ることができますが、これを実現するには、年11%の運用を併せて行っていく必要があります。

資産運用にはリスク(価格変動)が伴いますが、預金金利を超えてお金を増やそうと思えば、リスク資産への投資が必要です。目標収益率の達成が可能な投資対象を見つけ、リスクを上手に管理しながら運用していくことになります。収益性の高い投資対象は、成長力の低い日本国内だけでなく海外にも目を向けて探したいものです。また、リスク管理の方法は、いくつかの資産を分けて買う「資産分散」や何回かに分けて買う「時間分散」などがあります。目標とする収益率に合った複数の資産を、適切に分散したポートフォリオを構築しましょう。

ポートフォリオの構築や少額からの積立て投資には投資信託が便利です。投資信託はプロが運用し、分散投資が実行されています。また、ヘッジファンドなどでは、リスクをコントロールしながら元本を守りながら財産の成長を目指すタイプなどもありますので、お金がまとまってきたらそういったものを活用するのも一考でしょう。





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