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市場動向を知る 投資信託でのチャートの見方

掲載日:2014-08-27

株式の売買では、テクニカル分析としてよくチャート(過去の株価のグラフ)を利用して、買いタイミング、売りタイミングをはかります。では、投資信託では、どのようにチャートを活用すればよいのでしょうか?

チャートの存在意義の違い

個別株式を売買する時の判断材料として、チャート分析がよく登場します。過去の値動きパターンは繰り返されるものという統計的な考え方と、実際にチャート分析で売買を判断する人が多ければ分析通りに株価が動く可能性があります。しかしそれは、株価が投資家の思惑で動く性質のものだからです。 一方で投資信託は、投資信託そのものが買われたからといって基準価額(ファンドの時価)が動くことはなく、あくまでも組入れている株式や債券の動きを集計した結果が基準価額です。また、投資信託はプロが運用しているものであり、投資の内容も日々変化していきます。そういった相違から、投資信託のチャートは、株価チャート、株式の売買時とは異なる使い方をします。

投資信託のチャート

投資信託のチャートには、一般に、基準価額と純資産総額という2つの情報が入っています。

■基準価額とは

基準価額は、いわば投資信託の時価で、そのファンドが保有しているすべての資産(株式や債券など)の価格を集計した結果であり、毎営業日、算出されています。計算手順は次の通りです。

  1. (1) 投資信託が保有しているすべての資産を、市場の終値で評価します。
  2. (2) 保有している株式から配当(債券から利子)が出たら、それを加算します。
  3. (3) 信託報酬や運用にかかるコストを差引きます。→ この結果を純資産総額といいます。
  4. (4) 純資産総額を投資信託全体の口数で割り算します。

このように、1口あたりの投資信託の財産価値を計算したものが「基準価額」です。現在、スタート時の基準価額が1口=1円のファンドが多く、1万口あたりの基準価額として発表されています。なお、基準価額は通常、折れ線グラフで表されますが、分配金が出ているものについては、単純に基準価額をつないだ線と、過去に出た分配金を加算した分配金込み基準価額の2本を併せて表示する場合があります。

■純資産総額とは

基準価額の計算手順の(3)で出されるのが純資産総額です。これは、今そのファンドがどれだけの財産を持っているのかを表しています。純資産総額は、次の2つの時に増加します。

  1. ① ファンドに組入れている資産の評価(株価や債券価格など)が値上がりした時
  2. ② ファンドに投資家の資金が入ってきた時

逆に、資産の評価が下がった時や投資家の資金が流出すると、純資産総額は減少します。なお、チャート上では、通常、純資産総額は棒グラフで表示されています。

投資信託のチャートで判断できること

投資信託のチャートでは、そのファンドを購入・解約する際に、次の3点が参考になります。

① 投資対象資産の過熱感や割安感
プロが運用しているとはいえ、一般の投資信託は、投資対象市場の動きに大きく影響を受けます。そこで、投資信託のチャートから投資対象市場の様子をうかがい知ることができます。やはり株式と同じように、チャートの形から基準価額が高すぎるように見える場合は、将来の下落リスクに注意しながら、購入を検討するほうが良いでしょう。
② 運用の巧拙
投資対象市場が同様である複数のファンド間では、それぞれのチャートを比べることで、運用の上手い・下手が分かります。
③ ファンドの人気・不人気
基準価額が下がっていないのに純資産総額が減っている投資信託は、投資家からの売却が進んでいることが分かります。純資産総額が少なくなってくると(一般に30億円を下回ったころから)運営側の採算が合わなくなるため、ファンドを終了させることが検討されます。繰上償還の可能性が高まってきますので、注意しましょう。

Yahoo!ファイナンスで投資信託のチャート

Yahoo!ファイナンス(http://finance.yahoo.co.jp/)で「コードまたは企業名を入力」の検索窓にファンド名を入力すると、投資信託のチャートを見ることができます。

ファンド名の下部のメニューから「チャート」を選ぶと、
純資産総額の推移が併記されたチャートが表示されます。この画面では、チャートの期間を変えられるほか、任意の他のファンドと比較したグラフも見ることができます。





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