ヘッジファンド証券コラム

資産の長期運用と分散投資

掲載日:2014-09-30

「蓄えた財産をさらに増やしたい」、「退職後の豊かな生活のために財産形成をしたい」と考える場合、どのように資産運用をするのが効率的でしょうか。

資産の安定運用をするためには

長引く超低金利環境のなかで財産を大きく増やすなら、高いリターンを期待できる株式やコモディティ(金などの商品相場)を利用します。ただ、高いリターンには表裏一体で必ず高いリスクがあります。リターンが高くリスクが低い(ない)といったウマい話は存在しません。

しかしながら、将来の相場の上げ下げにそのまま左右される投資は、ギャンブルに似た危険な運用と言わざるを得ません。かといって、リスクが怖いから投資をしないのは、収益を上げるチャンスを目の前にして見逃がすことであり効率的ではありません。
そこで、リスクを上手く管理しながら収益を追求する知恵と技術が必要となります。

リスクを抑える方法:長期運用と分散投資

■長期運用

リスク管理の一つは長期の視点で運用することです。
例えば、来年必要となる子どもの入学金に当てる予定のお金を株式に投資したら、どうなるでしょうか。来年の3月に株価が2倍になればこんなラッキーなことはありませんが、万一、不意な事件が起きて株価が半分になってしまったら……。入学金払込みのために損失のまま株式を売却しなければなりません。株価の下落が短期的な要因によるものであり、しばらくすれば株価が戻ることが期待されても、投資資金が時間を許さなければそれを待つことができません。
時間に余裕がないということは市場の価格変動リスクをダイレクトにかぶることになります。長期に時間が取れる、言い換えれば、余裕資金で運用を行うことが、リスク管理の大原則です。

また将来、長期的に大きな成長が期待できる資産ほど、短期的には価格変動が大きいものです。合同運用である投資信託を使って運用する場合でも、短期的に出入りする資金は運用しにくく、運用効率を阻害することにもなります。このような観点からも、投資をする場合には、目先の上下変動に一喜一憂する短期投資ではなく、長期運用で臨むことが賢明です。

■分散投資

よく「卵は一つのカゴに盛るな」という相場格言があります。卵が盛られたカゴを落とすとすべての卵が割れてしまいますので、いくつかに分けて運びましょう……ということです。
たった一つの資産に投資をすれば、その資産の価格変動にすべてを委ねることになります。価格変動の原因が異なる2つ以上の資産に投資すれば、1つが大きく下がったとしても、その影響が他の資産には及ばず、また他方の資産が値上がりすれば損失を相殺することもできます。分散投資もリスク管理の基本です。

リスク低減を実現するために: プロを利用する

長期投資というと「いつ売却すればよいのか」という疑問が出ますが、答えは、「30年後」でもあり「1カ月後」でもあります。投資は、現在の経済環境や政策などの方向性から、最も有利な資産を選んで組み合わせて行うものです。投資の開始時点で情報を収集、分析し、見通しを立てますが、運用途中で資産の値段が変動しても、立てた見通しが変わらなければ、そのまま資産の成長を待ちます。
しかし、見込んだシナリオが維持できないほど大きな環境変化があった場合は、保有を考え直し、場合によってはその資産を売却してポートフォリオを組み立て直すことになります。

長期投資として、短期の変動をあまり気にするべきではありませんが、経済環境が変化するために何年も放置するのは危険です。資産運用にあたっては、最低でも年に1度は見直しを行いたいものです。

また、経済環境に関する情報収集、分析、投資対象の銘柄選び、定期的な見直し……どの作業をとってもある程度の知識や技術は必要です。
また見通しを立てる時、見直す時、自分のお金を運用するとなると希望的観測が先立ち、都合の良いように分析しがちです。そこで、経済や市況、運用商品について詳しく、客観的な意見を提供できるプロの力を借りるのも、有効な選択肢となるでしょう。

アドバイザーを依頼するほどの資金力がない場合でも、様々な運用手法を持つヘッジファンドなどを通じてプロの技術を利用する方法もあります。





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