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資産運用の基本設計図「ポートフォリオ」を考える

掲載日:2014-08-27

資産運用をする時に「ポートフォリオ」の概念は必須です。それでは、ポートフォリオとはどんなものかご紹介しましょう。

ポートフォリオとは

ポートフォリオは英語で、Portfolio=紙挟み、書類かばん、画集などを指し、様々な種類のものをまとめたものを意味します。

資産運用を行う上で、儲かると思ったものを思いつくままに投資すれば、投資対象の偏りや過剰な金額での投資を引き起こし、大きな損失を被ることがあります。そこで、リスクを管理しながら収益を上げるために、資産運用のための全体像としての基本設計図を作成します。それがポートフォリオです。まずポートフォリオを作ってから、それに合うように、具体的に投資する銘柄の選択に進みます。

ポートフォリオでは、投資対象の大きなくくりである資産での分類を使います。国内株式、国内債券、外国株式(先進国、新興国)、外国債券、REITや不動産、現金(預金など)です。これらのリスク度(価格変動の大きさ)や値動きの要因がそれぞれ異なることに着目して、自分の運用財産の中にどの資産をどれだけの割合で組入れていくか決めるのがポートフォリオの構築です。

ポートフォリオの作り方

資産運用は多かれ少なかれリスクが伴うものですので、自分の生活資金を守りながら行うのが大前提です。大きな収入があり既に財産もたくさん持っている富裕層であれば何億円の損をしても生活が困らないかもしれませんから、大き目のリスクを取ることができます。逆に、年金生活で保有財産が少ない場合、大きな損をするとすぐに生活に響きますので、リスクは採らず守りの運用をすることになります。

また、定年までの年数が長ければ値動きの大きいものに投資しても値上がりを待つことが可能ですが、短ければ、損失状態で定年を迎えると困りますので、あまり値動きの大きくないものの方が適しているでしょう。このように、「保有する資産」「収入」「年齢」の3点から、どの程度のリスクを取るか、リスク許容度が違ってきます。

リスクや資産分散を考慮のうえ、モデルポートフォリオとして「現金(預金など)30%、海外資産30%」を基本型とする考え方があります。現金(預金など)はもっとも安全で流動性がある(すぐに引き出せる)資産運用方法です。そして、日本が先進国であり、高齢化などの要因からも今後の大きな成長が期待できないことや超低金利下にあることから、十分な資産形成を行うためには海外資産を重視する必要があります。国内資産と海外資産の組合せは、経済環境や変動する要因の違いからリスク分散にもなります。基本型の残りの40%は国内の株式や投資信託、場合によっては金(ゴールド)や不動産などに振分けますが、各人の状況(財産、収入、年齢)、リスク許容度との見合いで、また、余裕のある層は経済シナリオによって、どのような資産を組入れるか決めていきます。

シナリオを考えたポートフォリオ

シナリオとは、今後の経済がどうなっていくかの道筋予測です。将来のことですので、実現が約束されているものではありませんが、今後の経済環境を考えずに中庸的なポートフォリオを組むよりも、シナリオに基づいたポートフォリオの方が効率よく財産形成ができます。シナリオ通りにならなければその分リスクにはなりますが、シナリオを考慮したポートフォリオ構築は機関投資家もよく実施しています。

基本型のポートフォリオを基に、経済シナリオに合うように調整します。以下、シナリオとポートフォリオ例を紹介します。一般投資家の運用では収益獲得が難しい部分の運用として「安定運用のヘッジファンド」利用を考慮しています。

■アベノミクス成功で、「経済拡大成長」シナリオ
   円安が進行、日本株や不動産価格の上昇が予想されることから
   →現金20%、日本株30%、国内不動産30%、外貨資産20%
■アベノミクスや東京オリンピックの経済効果が薄く「一進一退」シナリオ
   株式や為替があまり動かず、円高の再現も予想して
   →現金25%、安定運用型のヘッジファンド30%、国内資産(株式等)15%、外貨資産30%
■日本の財務状況の悪さに世界が注目して起きる「超インフレ」シナリオ
   モノの値段が上がるため、現金保有は不利となります。
   →現金10%、安定運用型ヘッジファンド10%、国内不動産30%、金20%、外貨資産30%





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