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知っておきたいヘッジファンドの基礎知識

ヘッジファンドの意味

ヘッジファンドの意味ヘッジファンドのヘッジは、「リスクをヘッジする」という意味からきております。 ヘッジファンドとは、いかなる市況環境においても利益を出すことを目的に運用を行うファンドをいいます。一般的に相場の下落を回避し、要求されるリターン とリスクに合わせてレバレッジを効かせ、収益を確保するためにロング(買い)とショート(売り)の両方を使って運用するファンドと言われております。

ヘッジファンドの歴史

(1)変遷
ヘッジファンドの起源は、アルフレッド・W・ジョーンズ(Alfred W. Jones)博士が創設した「1号ファンド」でした。彼は、雑誌「Fortune」のスタッフであり、社会学で博士号をとった学者でもありました。この ファンドがヘッジファンドの起源となった理由は、割安な銘柄を購入してその値上がり益を待つ元来の運用に加えて、割高な銘柄については売り建てし、その値 下がり益を収益の源泉とする運用も行ったことや、レバレッジをかけた運用、パフォーマンスに基づいた手数料体系など、現在のヘッジファンドの特徴となるも のを兼ね備えていた点にありました。

彼の創設した「1号ファンド」は、市場に出回っているあらゆる投信より優れた運用成績を残しました。1966年に雑誌「Fortune」の記事に取り上げ られ、広く注目されたのをきっかけに、新しいヘッジファンドが次々と立ち上がり、1968年には、株式市場が好況だったこともあり、140社もの新規ヘッジファンドが立ち上がりました。

1968年頃のヘッジファンドは、株式の好収益を享受するため、リスクをヘッジするのではなく、レバレッジを大きく利かせて株式の値上がり益を得るというハイリスク・ハイリターンの商品が主流でした。小規模の会社が多く、1970年代に米国株式市場が大きな調整場面を迎えると廃業に追い込まれる会社が多く 出ました。その反省から1980 年代に入ると、レバレッジをかけてハイリスク・ハイリターンを追うだけではなく、リスクをヘッジすることにも重点をおいて運用する会社も出てきました。そ の数も急速に拡大していきました。投資対象も株式以外に為替・債券・商品等や先物・オプションなど加わるなど幅広く運用がされ、運用の戦略もグローバルマ クロ戦略、M&Aアービトラージなど現在使われている戦略の多くがこの時期に出てきました。

順調に規模を拡大していたヘッジファンドですが、1987年10月「ブラックマンデー」と呼ばれる大暴落が起こるとヘッジをしていなかった会社は破綻する など数は淘汰されましたが、逆に、残った会社は大きく成長していきました。1990年になると、ファンドの本数も300本を超え、ヘッジファンドの隆盛期 となりました。また、90年代はヘッジファンドについて二つの大きな出来事が起きた年でもありました。一つは、著名な投資家であるジョージ・ソロスの英ポ ンド売りでした。

イングランド銀行相手に100億ドル以上のポンドの空売りを行い、ヘッジファンドの名を世に知らしめました。もう一つは、1998年のLTCM破綻という ニュースでした。LTCMは、ノーベル経済学賞受賞学者や元FRB副議長など錚々たるメンバーが名を連ねていたため、運用開始当初から注目を集めていまし た。運用開始から4年間で4倍に資産を膨らますなど順調な運用結果で、金融機関からの運用資金も流入するなど順調でした。流れが変わったのは、アジア通貨 危機やロシア財政危機などによるエマージング株式・債券の暴落でした。

LTCMは独自のリスク計算に基づき、エマージング株式・債券を買い進め続けていましたが、予想に反して危機は長引き損失が膨らみました。レバレッジをか けた運用が損失額を大きくし、その結果、運用が破綻しました。このことが、過度なレバレッジに対しての反省を促し、規制を求める声も大きくなり、ヘッジ ファンドに対する情報開示やレバレッジに対するリスク管理などが求められるようになりました。

(2)現状
ヘッジファンドの歴史現在、ヘッジファンドは世界で8000以上(2010年6月)存在し、現在ではヘッジファンドを購入する投資家層も、個人富裕層だけではなく、保守的な運用を好む年金基金など機関投資家もヘッジファンドをポートフォリオの一部に加えるようになりました。

これは、ヘッジファンドがリスクを抑えてリターンを追求した商品であるという認識が広まると共に、伝統的な投資先である株式との相関性も低いため、ポートフォリオに加えることによる投資の分散効果が期待できる、などの理由によるものです。

このようなヘッジファンドの運用成績を見る上で、ヘッジファンドの指数(Eurekahedge,グローバルヘッジファンドインデックス)も発表されており、パフォーマンスを比較する上での参考にできます。優秀な成績を残したファンドに対しては、表彰も行っています。
(Asian HedgeFund,Eurekahedge,Asian Invester)

ヘッジファンドの戦略
株式ロング・ショート戦略
値上りが期待できる銘柄を買い持ち、値下がりが予想される銘柄を売り持つ(空売りする)ことで、株式市場全体が上・下どちらに動いても、収益を得る機会が持てる戦略です。
一般に、株式を買い持つことを「ロング」あるいは「ロング・ポジションをとる」と言い、売り持つことを「ショート」あるいは「ショート・ポジションをとる」と言うことから、株式ロング・ショート戦略と呼ばれています。
マーケットニュートラル戦略
株式ロング・ショート戦略の特殊ケースとも言えます。この戦略も株式ロング・ショート戦略と同様に、個別銘柄に関する情報・分析に基づいて、ロングとショートのポジションを組み合わせた取引を行います。
株式ロング・ショート戦略との違いは、買い持ちしている株の投資額と、空売りしている株の投資額を等しくするような投資戦略を取り、株式市場全体が上下ど ちらに動いても、その影響を受けにくくしているところです。市況環境による値段の動きを極力排除し、個別銘柄の値動きによる収益獲得を目指した運用戦略です。
イベントドリブン戦略
企業の合併・買収・分社・増配などの重要な出来事が起きた際に、そのイベントによって生まれる収益を得るための手法です。
こういった出来事は、株価を大きく動かす可能性が高いのですが、その機会を狙って投資することにより収益を上げる手法です。
グローバルマクロ戦略
様々な商品が投資対象(株式、先物、デリバティブ、商品等)です。
雇用、生産、物価など経済の基本的事項や市場間のゆがみに着目し、割安と思われる資産を購入し、割高と思われる資産を空売りし、収益の獲得を目指します。
アービトラージ(裁定取引)戦略
裁定取引戦略のことで、同一の商品、証券、通貨等が2つ以上の市場で取引されているとき、安い価格で売っている市場で商品を買い、高い価格で売られている市場で同一商品を売り、理論上リスクなしにその価格差から利益を得る手法です。鞘取り取引とも呼ばれています。

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